【プロフィール】
―「養成コース」に入会したきっかけは?
「ゆこさん、声枯れないっすよね。なんで?」
あるとき、知人にそう聞かれました。
そういえばそうかな?なぜ?うーん?
説明できない自分に胸がザワつき、思い返したのは「声」とともに歩んできた人生です。
昔はカラオケに週20時間通い、勢いで歌のオーディションにも挑戦しました。一次審査は通るのに、二次に呼ばれても結局行かない。スケジュールが合わなかったり、ビビったり。笑ってしまうくらい、毎回あと一歩で止まっていました。
声優養成所に通ったこともありましたが、「これは才能ないな」と感じて途中で退所。
ずっと“声”に惹かれてきたのに、答えを出せずに遠回りばかり。
「声が枯れない理由」すら言語化できないまま大人の迷子。そう思いながら検索の旅を続け、その果てに辿り着いたのが、こちらのボイストレーナー養成コースでした。メソッドも信頼できそうだし、先生もなんかかっこいい。しかも、オンライン受講も可能とのこと。これは運命かもしれません。
申し込む前、どうしても聞かないといけない質問がありました。
「ピアノ弾けませんけど!?」「実績ありませんけど!?」
返ってきたのは、「好きな気持ち、勉強したい気持ちがあれば大丈夫です」という言葉でした。
その瞬間、もう逃げる言い訳はできませんでした。
ー受講中はどんなことを学べた?
① いい声への道、いろいろ
ボイトレには本当に多彩なアプローチがあることを学びました。発声や滑舌の技術的な方法だけでなく、メンタル面、身体的な側面に寄り添う視点まで。
「できないなら分解する」「無理なら別の道を通る」。そうやって工夫しながら進めると、声の可能性は思った以上に広がると気づきました。
以前より自然と「工夫できることはないかな」と考えるくせがつきました。
例えばボイトレのための音源も、ピアノが弾けないならPCで作ればいいし、PCも厳しいなら自分の歌を録音して使うことだってできる。工夫次第で道は必ずひらける――そう実感しました。
② “なんとなく”の捕まえ方
“なんかこう、こんな感じにするとさあ”で済ませていたことが、少しずつ言語化できるようになりました。
感覚が整理されていくと、頭の中もすっきりして、人に渡せる形になる。
その感覚は、まるで図鑑の中で動物たちが分類されていくようなもの。
ただ、私の頭の中ではキツネの隣にプリンが載っていたりもしましたけど。
それでも以前よりずっと、言葉として他の人に手渡せるようになったんです。
③ 心のシールをはがす
「出ない」「怖い」「どうせ」「恥ずかしい」――声をふさぐのは、こうした小さな思い込みでした。技術的な面ももちろんありますが、実はこの“思い込み”が大きなウェイトを占めているんだな、と気づかされました。
それもちゃんとメソッドの中に組み込まれていて、学びとして整理されていたんです。
さらに先生とのやり取りの中でも(オンライン受講なのに)「え、そこまで見えるの!?」とゾッとするくらいに見透かされる瞬間がありました。
その指摘ひとつひとつが、私の中に貼りついていた“封印シール”をペリペリとはがしていくようで、怖いくらいに的確でした。
ー今後、どんなボイストレーナー になりたいですか?
私は凡人です。だから「できない苦しみ」がよくわかる。
だからこそ、できるへの道を一緒に模索できる人でありたいですね。
そして、“封印シールをはがす人”になりたい。
思い込みや過去の一言に縛られた声を、ペリッと自由にする。
その瞬間に寄り添える伴走者でありたいと思います。
私自身、傷ついたことも、誰かを傷つけてしまったこともあります。だからこそ、声に潜む小さな違和感や緩みに耳を澄ませたいのです。
もちろんボイトレ自体も全力でやりますよー。
歌はアニメ声からよっしゃあ漢唄まで。演技、ナレーションも研究しています。
―最後に
はじめまして、楽器はできませんが声に夢中な人、Yko_kon:ゆこ(こん)です。
真剣にふざけるタイプでして、ここまで読んでくれた優しいあなたに“呪文”をひとつ。
> 朝起きたらまず冷蔵庫に「おはよう」とウインクしてから一日を始めろ。
> その日がいい日かどうかは、冷蔵庫だけが知っている。
「……こいつ何言ってんの?」と思いましたか?
でも、その数秒でちょっと笑ったり、肩の力が抜けたりしたならうれしいです。
声も人生も、そういう余白から伸びやかに響いていくものだと思うんです。
だから、どうかその余白を大事にしてみてください。
そして私自身も、その余白から生まれる声を大切にしながら、いま山形県にて、
FoxvoxLabという活動を少しずつ準備しています。
どういう形になるかわかりませんが、もしお会いできたら、その瞬間を一緒に楽しめたら嬉しいです。
おかわりの呪文はまた今度。コンコン。
【ボイストレーナー養成コース担当/里めぐみ】
ゆこさんは、おふざけ大会に出たら入賞するだろうな〜と思わせるほどユニークな方です(笑)お笑いIQも高い方で、こっそり憧れていました(笑)。そんなユニークなゆこさんの、もう一つの側面は繊細で心の動きや体の反応に敏感であるということです。これは、生徒さんの“今、発声に対して何が妨げになっているのか“心身の状態をキャッチする能力の高さになります。情熱的で好奇心旺盛なゆこさんの歌への想いは、日々進化しかしません。声を通して人々を豊かにできる方だと確信しましたので、ぜひ!ゆこさんのレッスンを体験してみてくださいね!今後のご活躍を楽しみにしています。
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